私は、純資産1億円を持ちセミリタイアすることを目指して、副業サラリーマンとして働いています。
純資産を1億円持っていて、それを年率3%で堅実に運用していけば、毎月20万円(税引後)が自動的にチャリンチャリンと振り込まれてきます。1億円から出た利益の範囲内だけで生活していれば、元金の1億円は減りません。いわゆる不労所得です。
このセミリタイア生活ができる状態を作り出すために、純資産1億円の資産を形成したいと考えています。
そして、資産形成の方法を考えているときに、私はお金持ちがある公式に従って行動していることを知りました。よくよく見れば当たり前の行動ですが、確かに私の知っている範囲でも、多くのお金持ちの人はほぼこれらを徹底しています。
今回は、この公式について書いていきます。
「資産形成の公式」記事一覧
- 【資産形成の公式】サラリーマンがお金持ちになるための「3つの変数」
- 【資産形成の公式】サラリーマンがお金持ちになるための「収入の増やし方」
- 【資産形成の公式】サラリーマンがお金持ちになるための「支出の減らし方」
- 【資産形成の公式】サラリーマンがお金持ちになるための「投資方法」
この公式をご存知の方は、「収入を増やす」「支出を減らす」「投資効率を上げる」各変数について個別に書いていますので、気になるものをご覧ください。
では、いきましょう!
サラリーマン資産形成の方程式
資産形成は、「収入」「支出」「運用利回り」の3つの変数によって決まります。
つまり、
資産 = (収入-支出)+ 投資資金 × 運用利回り
という公式です。
親などから受け継いだ資産がない、一般的なサラリーマンである限り、投資資金はゼロスタートですので、
一般的なサラリーマンに当てはめると、この公式は、
資産 = (収入-支出 = 投資資金)× 運用利回り
ということになります。
つまり、
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- より高い利回りの投資を行う
ことが、サラリーマンが資産を増やすための方法です。
お金持ちになるには、この法則は絶対忘れてはいけません。
しかし、普通に生活していると、この法則を忘れがちになってしまうんですよね。給料上がるとわかっていても仕事はめんどうですし、ほしい車は買いたくなりますし、なけなしのお小遣いを飲み会に使ってしまったり。
ですから、できるだけ無意識の状態でもこの3つのポイントを押さえていられるように、それぞれを効率化(できれば自動化)していくことが大事ですし、私はそうしています。資産を持たないサラリーマンの多くは特に、その時間を勤務時間に縛られているわけですから、効率よく資産を増やしていくことが大事であることは言うまでもありません。
なお、私は、「収入を増やす or 支出を減らすことが、資産形成する一歩目」だと考えます。運用利回りを考えるのは後です。
その理由は、サラリーマンが(少なくとも私が)資産形成をすることの目的が「安定した収入を得て、日々の生活に困らないようにすること」にあると考えているからです。
資産運用で収入を安定化させるには、運用利回りは小さくともリスクが小さく安定した金融商品が適しています。運用利回りが高い金融商品の購入は概してリスクが大きいため、安定とは程遠く、「安定した収入」という観点では悪手です。
このように、利回りが小さい金融商品をメインに考えたとき、投資資金の大きさが形成される資産の大きさに直結します。したがって、利回りよりも投資資産の多寡を考える方が先決だと考えているわけです。
収入を増やす
「4つの財布」という言葉があります。
その4つとは、給与収入、配当収入、不動産収入、事業収入のことです。
- 給料(給与収入)を上げる
- 配当収入を最大化する
- 不動産収入を得る
- 事業を興し収入を得る
お金持ちは、給与収入に頼らず、複数の場所から収入を得ています。
これらのうち、2つ目と3つ目は不労所得ですから、親などから受け継いだ資産がない限り、サラリーマンとしては「給料を上げる」か「事業を興す」ことが必要です。
一般的な会社員/サラリーマンとしては、「結局、給料を上げる(仕事を頑張る)しかないのか・・・)」と思い込んでしまいますが、今は就業形態が多様化していますので、いろんな形で収入を増やすことができます。
- 昇進する(給料を上げる)
- 転職する(年収を上げる or 時給を上げる)
- 副業する(収入を得る先を増やす)
- 独立する(事業を興す)
難易度が低い順に、概ねこの4択があるかと思います。
個々の技能、環境に応じて選べるオプションは違いますので、一概に言えませんが、資産形成のためというただ一点においては「どれくらい効率が良いか?」という観点だけで考えるのが正しい選択だと考えます。
私は、現職で昇進していくことの効率が良い(=副業にも精を出せる環境下)ので、現状は本業と副業のハイブリッドで収入を増やしています。状況に応じて、転職も念頭に置いていますし、独立も検討の余地アリですが、アラフォーで独立の選択肢を選ぶのは一番リスクが高いので、戦略としてはひとまず、現状をいかに効率よく維持していくというのが正だと考えています。
「収入の増やし方」について、詳しくは以下記事をご覧ください。
「収入の増やし方」記事
支出を減らす
サラリーマンの資産形成においては、投資資金を最大化することが最重要、そのために「収入を増やす or 支出を減らすことが、資産形成する一歩目」であることは、前項でお伝えした通りです。
資産 = (収入-支出 = 投資資金)× 運用利回り
この公式では、「収入を増やす」ことが、資産を増やすための大きなインパクトを出せる手法ではありますが、諸々の事情で、本業での昇給・転職による年収向上が難しかったり、副業に打ち込めない状況に置かれているサラリーマンもいるでしょう。この場合、収入の多寡を自分で大きく変えることが難しくなります。
それを鑑みると、投資資金を最大化する上では、「支出を減らす」ことが万人に有効、かつ最も重要で基礎的な施策になります。
住宅費や教育費、趣味・娯楽など、最低限の生活費以外の部分をどこまで削るかは人に依りけりです。しかし、資産を最大化することに重きを置くのであれば、削れる部分は全部徹底的に削るべきです。経験則ですが、住居費を除いた生活費を家族4人で10万円未満に抑えることは十分に可能です。
支出を減らすには、
- 固定費の見直し
- 変動費の見直し
- 節税
- ポイントの活用
を考えることがメインになるかと思います。
固定費の見直し
まずは、「固定費の見直し」について、です。
- 住居費
- 光熱費
- 通信費
- 保険料
- 車の維持費
などが、家計における固定費です。
固定費は一度削減してしまえば、「自然と節約になっている(自動化)」状態が続くため、手間なくその効果が得られますし、削減金額が大きいほど節約効果が大きいので、一番最初に検討すべき項目です。しっかり取り組めば、年間で10万円、多ければ100万円単位でガッツリ節約できます。
私は賃貸住まい(社宅)住まいなので、住居費は削るところはありませんが、光熱費・通信費・保険料については必要最低限に抑え、1年に一度程度見直しをかけています。
変動費の見直し
次に、「変動費の見直し」です。
以下が対象になります。
- 食費
- 衣服費
- 日用品
- 医療費
- 交通費
- 交際費
- 娯楽費
- 嗜好品
変動費(多くが生活費)を減らすことは多くの方が取り組んでいるかともいます。
変動費は削ろうと思えばいくらでも削れます。また、教育費、趣味・娯楽など、最低限の生活費以外の部分をどこまで削るかは人に依りけりです。
しかし、忙しさや収入の多さを理由に漫然と浪費してしまっている場合があります。そして、本人ではなかなか気づきません。
また、生活をコストパフォーマンス(支出を減らす)だけで考えて、ちゃんとした生活が送れないようでは本末転倒です。生活コストパフォーマンスの最大化=死。ですからね。飲まず食わずで不健全な生活を過ごしていて、資産形成のために死んでしまったら意味ないです(笑)
また、ネギを1本買うのに20円安いスーパーまで3km自転車で行ったりすることも経済合理性に欠きますので、ほどほどに。
変動費についても、固定費と同様に、普通に生活している状態で「自然と節約になっている(自動化)」ことに重きを置いて見直しをかけるのが肝要だと考えています。
節税
節税と聞くと、経営者の特権と思われる方も多いようです。
私はサラリーマンですので、たしかに経営者のように経費計上できるものは少ないです。それでも、できることをMAXやれば、かなり支出が抑えられます。
主だったものは、以下です。
- 生命保険料・地震保険料控除
- 住宅ローン控除・医療費控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- ふるさと納税
いずれも有名な制度で、ご存知の方も多いと思いますが、実行している方は少なかったりします(ふるさと納税はまだ200万人程度しか活用していないとのこと)。ワンストップ特例制度で、面倒な手続きなどほぼ必要ありませんので、まだの方は是非ご検討ください。
ポイントの活用
読む前からお分かりかもしれませんが、私はクレジットカード派です。
アウトレットでの買い物からコンビニでの少額決済、公共料金や税金の支払いまで、クレジットカードが使えるところではほぼすべてクレジットカードで決済しています。
空港のラウンジや海外旅行保険の付帯などは必要ありません。ポイント還元率の多寡だけを重要視しています。
私は、そもそも贅沢に興味がないこともありますが、人に比べて支出は少ないです。また、支出があるときもコスパの大きさや手間がかからないかどうかを常に考えています。「支出のどの部分を節約するかは人それぞれ」とは書きましたが、「効率的・自動的に支出を減らす」という観点は、万人に共通しているものがあると思っています。
「支出の減らし方」について、詳しくは以下記事をご覧ください。私の事例もご紹介しています。
「支出の減らし方」記事
運用利回り(投資効率)
最後は、運用利回り(投資効率)についてです。
資産 = (収入-支出 = 投資資金)× 運用利回り
前述の通り、一般的なサラリーマンは投資資金を持っていません。
なので、どうしても投資効率の高い「FXの短期トレード」や「キャピタルゲインを狙った株式の売買」などで一獲千金を狙いたくなるわけですが、私は正直時間のムダだと思います。
冒頭でお伝えした通り、一般的なサラリーマンが求めるものは「安定した収入を得て、日々の生活に困らないようにすること」であり、収入を安定化させるには、運用利回りは小さくともリスクが小さく安定した金融商品が適しています。運用利回りが高い金融商品の購入は概してリスクが大きいため、安定とは程遠く、「安定した収入」という観点では悪手だと考えています。
実際、私も資産の一部をリスクが大きい金融商品に振り分けてはいますが、メインにはしていません。リスクが大きい金融商品ほど、そのメンテナンスや勉強に時間が費やされ、投資資金づくりの時間がなくなってしまうからです。
十分な投資資金も時間も限られるサラリーマンはあくまで、利回りが小さくともリスクが低い金融商品をメインに考えて、利回りよりも投資資産の多寡を考える方が先決だと考えています。
このことを踏まえた上で、私が今メインで実践している投資方法は以下です。
- 投資信託(インデックス)
- 個別株 or ETF(高配当狙い)
- FX(スワップ狙い)
他にも、安定した金融商品として、REIT(不動産投資信託)や純金積立などもありますが、基本的には、ベーシックなインデックス投資と、金利や配当などインカムゲインがある程度安定して得られるであろうものを考えています。繰り返しになりますが、「サラリーマンの資産形成」という点において、色んな金融商品に手広く割り振ってもその勉強に時間がかかるだけで、投資資金が少なければ大した結果は得られません。
今の収支や資産の状況に応じて、どうポートフォリオを組むかが大事です。私と似た環境にある方には以下記事が参考になると思います。
私の「投資方法」についてです。
「投資方法」記事
資産形成の公式 まとめ
資産形成するために、お金持ちが従っている公式についてお伝えしてきました。
資産 = (収入-支出 = 投資資金)× 運用利回り
サラリーマンにおいてはつまり、
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- より高い利回りの投資を行う
ことが、資産形成する上で大切な3つの変数です。
また、私は忙しいサラリーマンにとって、各変数においていかに効率よく行動できるか(効率化、自動化)が勝負だと考えています。
効率よく資産を増やしていき、純資産1億円を築き上げていきたいと思います。
「収入の増やし方」「支出の減らし方」「投資方法」それぞれについての記事も、併せてご覧ください。
「資産形成の公式」記事一覧
- 【資産形成の公式】サラリーマンがお金持ちになるための「3つの変数」
- 【資産形成の公式】サラリーマンがお金持ちになるための「収入の増やし方」
- 【資産形成の公式】サラリーマンがお金持ちになるための「支出の減らし方」
- 【資産形成の公式】サラリーマンがお金持ちになるための「投資方法」