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投資に年齢/年代別の戦略なんて実は存在しない【20代、30代、40代向け】

投資に年齢別や年代別の戦略は実は存在しない

 

日本経済の先行きが不透明な中、投資で資産形成をしていこうとお考えの方は多いかと思います。

私が子供だったときは、「貯金しなさい」と母親によく言われたものですが、それはもう昔の話(昔は年利5%とかあったらしいです。すごいですね・・・)。現在の日本の預金金利は極めて低水準で、今や銀行にお金を預けていても、100万円預けて年間1,000円金利がもらえれば万々歳。

今は、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)を中心とした非課税投資制度を国が推奨したり、直近だと若い世代を中心に仮想通貨が流行ったりしてますよね。

 

さて、この時代の資産形成において、各世代ごとに何をすればいいでしょうか?

一般的に、20代、30代、40代と、年代ごとに戦略があるかのように金融機関は、色んな商品を並べていますが、それは本当に正しい選択なのでしょうか?

私の考えをお伝えしていきたいと思います。

 

では、いきましょう!

20代・30代・40代はちゃんと投資/資産形成しているのか?

日本における金融資産構成

保有する金融資産の構成(日本・米国・欧州)

出典:日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」 (2016年)

こちらの図は、先進国の家計金融資産の内訳を比較したものです。

投資についてお調べになった際、見たことがある資料かもしれません。見ての通り、日本は米国や欧州と比べて、預金の割合が非常に大きい一方で、株や投資信託などいわゆるリスク資産の比率が低いということがわかります。

 

投資に年齢/年代別の戦略なんて実は存在しないもう一つ、重要な資料です。

日本の家計金融資産の70%以上が、高齢者層が保有している。逆に言うと、若年層は金融資産をあまり持っていない、という事実です。

60代を超えた高齢者層は、株や投資信託などリスク資産を多く保有するよりも、これから老後資金として使っていくことが必要なわけですから、現預金で保有するのは当然でしょう。(もう少し債権など分散して保有してもよいとは思いますが。)

 

日本の証券口座の開設状況

さて、投資意向を図る上で、証券口座の開設状況を見てみましょう。

投資に年齢別や年代別の戦略は実は存在しない

証券会社の口座数は伸び続けている

出典:SBI証券プレスリリース(2016年)

少し古いですが、2016年のデータを見てみると、SBI証券さんを中心にネット証券会社の口座数がどんどん増えていることがわかります。

みなさん、迷いつつも行動を始めているということがよくわかります。

 

20代・30代・40代の投資への意識

投資に年齢/年代別の戦略なんて実は存在しない

SBI証券の顧客口座構成(年齢/年代別)

出典:SBI証券プレスリリース(2016年)

SBI証券の口座を年齢別で見てみると、この通り、40代の口座数が一番多く、

  • 20代、30代の投資意欲はまだまだ高くない
  • 40代に投資意欲は旺盛
  • 50代以上になると、やはり貯蓄>投資

ということがわかります。

ただこれ、”開設された口座の”年齢別データなんですよ。

 

実際のところ、20代・30代・40代全体としては、株や投資信託を保有することで、投資/資産形成していこうと本当に考えているのでしょうか?

投資に年齢/年代別の戦略なんて実は存在しない

20代・30代・40代の年齢/年代別の投資経験

出典:野村総合研究所「若年層を中心とした個人による投資の現状とNISAの利用促進に向けた課題に関する調査」報告書(2015年)

この図は、20代・30代・40代の投資経験の有無と、(投資経験がない場合)投資に関心があるかどうかを調査した結果です。

投資経験者および投資に関心がある人と、投資に無関心な人は、ほぼ半々。実際に投資活動を行っているかどうかという観点で見ると、4人に3人は何もしていないということがわかります。

このように、口座数が増えているとはいえ、20代・30代・40代の若年層の多くが、実際に投資/資産形成を行っているとは言えない状況です。

投資に年齢/年代別の戦略なんて実は存在しない

民間企業の平均年収(年齢/年代、男女別)

出典:国税庁 民間給与実態統計調査結果(2014年)

もちろん、当然若い世代ほど給与収入が少ないため、投資にお金を回せないという状況はあります。しかしながら、長期投資での複利の力を活かすには、若いうちから投資を始めるに越したことありません。

ウェルスナビなどで1万円や10万円からでも投資はできます。そのことを考えると、まだまだ日本の金融のリテラシーが低いと思わざるを得ません。

ウェルスナビ公式サイト

欧米では、投資教育がしっかりされていて、若いうちから個人に応じたプランが立てていることが多いです。

周りがそうしているから、と、考えもなく、同世代と同じ資産形成の考えをしているだけだと、これからの日本の中心世代である20代・30代・40代は、相対的に貧乏になっていくだけです。

 

※追記※

日本でも最近では、以下のような場も提供されていたりするので、行ってみてもよいと思います。無料ですし。

ファイナンシャルアカデミー「お金の教養講座」

年齢/年代別の、投資/資産形成のモデルケースはあるのか?

20代・30代・40代の年齢別で資産形成の方法を考えるにあたり、前述の通り、周りの同世代を見ていても欧米と同水準の投資知識が得られるわけではありません。

最近では、人生の大きな変化である結婚・出産の時期がどんどん後ろ倒しになってきていたり、そもそも結婚・出産を選択しないということも一般的になってきています。また、人生最大の買物と言われる住宅購入についても、持ち家信仰は薄まってきています。

このように、資金のかかり方が千差万別になっていている中で、「20代から資産形成をはじめないといけない」「30代ではこういった株の買い方を」「40代ではこの投資信託を買う」などといった、型にはまった考え方をする必要はありません。それに、29歳から30歳に変わったからといって、急にライフスタイル変わるわけないですしね。

さらにいうと、1歳ごとに細かく完璧な計画を作って(30歳で結婚、32歳で出産、、etc)資金計画を考えたところで、自分が資金が欲しいタイミングで世界情勢が変化し株価やが大暴落してしまえば、資産が最小化し、予定していた資金は得られません。

自分の年齢と世界情勢はリンクしませんので、資産の最大化という観点でいくと、人生計画を練ってもあまり意味はないわけです。

20代・30代・40代というのは目安であって、ご自身やご家族の状況に合わせて考えなければいけないということです。

そのため、以下を参考にしつつ、ご自身やご家族に合った投資/資産形成を考えていただければと思います。

 

20代の投資/資産形成について

投資に年齢/年代別の戦略なんて実は存在しない。20代。

20代は、学生から社会人となり、経済的また精神的に大人になるプロセスにあるといえます。

仕事を覚えてお金を稼いだり、時間の使い方の大切さを実感したり、友人や恋人と遊んだり、自宅暮らしの方は一人暮らしをして家計のやりくりを覚えたりするなど、今後の人生を豊かにするために多くのことを学ぶ時期だと思います。

ただ私は、この時期においては、あまりお金に執着せずに、社会の仕組みを学んだり(「お金の意味」の学びも含まれます)、自分の性向を知ることに時間を割くことをお勧めします。

金融について特別な訓練をした人でない限り、20代では投資の意義が見出しづらいからです。自己弁護をするわけではないですが(私は30代から本格的に投資を始めました)。ここでいう意義とは「お金は使うもの。持っているだけでは意味はない。」ということです。また、意義のないことは、勉強しようと思っても頭に入ってきません。

この時期は体力が有り余っているので、自分の色んな可能性を広げたり、人脈を広げて知識をつけることで、人生の意義を見つけることに集中した方がよいでしょう。

もちろん、早くに結婚された方などは、将来設計が必要になるでしょうから、投資について考え出してもよいでしょう。前述の通り、長期投資は複利効果を得られやすいですから、早めに投資を開始してもよい時期といえると思います。

また、あとでいくらでもリカバリーできますので、リスク資産を多めに持つのもよいでしょう。

 

20代の投資戦略についてはコチラ。

【20代向け】20代の投資/資産形成 - 金融資本より人的資本

30代の投資/資産形成について

投資に年齢/年代別の戦略なんて実は存在しない。30代。

30代は、学生っぽさが一切抜け、第一線で仕事をしている期間です。また、プライベートでは結婚していたり、子供ができるなど、ライフイベントが増え始める時期でもあります。

資産形成においては、この時期は、生活基盤が安定しだしますので、未婚/既婚や子供の有無にかかわらず、お金が貯まりやすく、資産形成に向いていると思います(子供がいても、受験などはまだ先で本当にお金が必要な時期ではないですから)。

どちらかというと、稼ぐ(収入を増やす)、節約する(支出を減らす)、投資する(お金を貯める、増やす)をバランスすることを覚える期間とも言えます。本格的に投資/資産形成を始めるのは、30代で十分でしょう。

転職や副業/副業(パラレルワーク)の機会も増えてきていますので、収入アップのチャンスをまだまだ狙えますし、私のようにリスク資産を多めに持つことができるタイミングでもあると思います。

 

30代の投資戦略についてはコチラ。

【30代向け】30代の投資/資産形成 - 投資が本格化する年代

40代の投資/資産形成について

投資に年齢/年代別の戦略なんて実は存在しない。40代。

40代は、会社では役職も与えられ、最も働き盛りの年代です。

また、住宅ローンの返済や子供の受験など、生活が慌ただしくなったり、金銭面のやりくりが大変になっていく時期でもあります。さらに、時間の感覚も短くなり、60代・70代が老後も見えてくる時期でもありますから、少し守りに入って、身動きがとりづらいと感じることが多くなるでしょう。

資産面においては、30代のうちに築いた資産も住宅購入の頭金にしていたりするでしょうから、貯蓄や投資資金がほぼなかったり、あっても支出の多さからあまり資金を投資に回せないこともあるはずです。一方で、特に40代後半にもなると、そろそろ老後に向けて資産「形成」から資産「運用」に舵を切っていかなければならない、ということになるでしょう。

投資の成否が同年代の中で分かれてくることもあるでしょうから、焦りも出てくるとおもいます。ですから、変にリスキーな投資を行ったり、逆に預金など安全すぎる方法に寄ってしまったりすることもよく見かけます。

そのため、このタイミングこそ、投資におけるバランス能力を向上し、投資/資産形成を行っていく必要があると考えています。

 

40代の投資戦略についてはコチラ。

【40代向け】40代の投資/資産形成 - リスクを減らし資産運用に舵を切る

すべての年代における投資/資産形成のポイント

投資戦略は自分でコントロールする

つらつらと書いてきましたが、年代に関わらず、一番重要なことは、「必要な時期」「必要な金額」が手元にあることです。

その「必要な時期」がいつなのか?「必要な金額」はいくらなのか?は人によって異なります。その必要な時期までに必要な金額を作るために、最短でその金額に達するための必要な手法を考えるべきであって、モデルケースを見つけようとしても意味はありません。

年齢が上がるにつれてどうしても、自分がその年代の水準に追い付いているか?平均より上か?など考えてしまいがちですが、意味ありません。

「40代向け」「50代向け」みたいな金融商品を見かけることがありますが、そういった商品は個人ごとの事情に合わせて設計されているわけではありません買いやすくするための、ただのネーミングです。各自、自分の状況に合わせて、投資の方法を考えていきましょう。

やっぱりよくわかんないよ・・・という方は、以下に行ってみるのが早いと思います。無料です。

ファイナンシャルアカデミー「お金の教養講座」

ちなみに、私自身は今アラフォーで、純資産1億円を目指しています。

(現実的にはちょっとアホなやり方ですが)現在の生活の状況からして、リスクを大きくとれる状況にありますので、かなりリスク資産を多めに保有しているわけです。

しかし、これもライフステージが変われば、一気に戦略を変更することは常に念頭に置いています。来年になったらガチガチの守りに入っている可能性すらあります。

 

どの年代でも絶対に死守しなければいけないこと

結局、収入を得られる間は、人それぞれ好きな戦略・好きなタイミングでのリスクをとればよいと思います。

20代・30代・40代では、どの年代においても、働いて稼ぐ元気がまだまだあるわけですから。

 

ただし。

 

再度お伝えしますが、一番重要なことは、「必要な時期」「必要な金額」が手元にあることです。

つまり、

  • どの年代でも、必要な時期と金額を自分でコントロールできること
  • 老後への対策は、できるだけ早く始めるべき

です。

1億円を作るとか夢見がちなことを言っている私ですが、この2点だけは守れる投資がベースにはあります。

具体的には、ロボアドバイザーによる時期指定での投資と、NISAとiDeCoを用いた老後対策です。

ウェルスナビ公式サイト

SBI証券
SBI証券[旧イー・トレード証券]

NISA口座は通常の証券口座を開設する際に、一緒に開けます。

SBI証券 iDeCo

どの年代においても、この3つだけは実施していきたいと考えています。

みなさんにもこの3つはお勧めしたいと思います。

 

まとめ

  • 日本の20代・30代・40代は、まだ投資に積極的とは言えない
  • 年代/年齢ごとのモデルケースを考えてみる
  • 年代ごとのモデルケースを探してもムダ。投資戦略は自分で探すべき
  • 投資の回収タイミングのコントロールと老後資金が大事

 

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