2018年は副業元年と言われ、副業熱が日に日に高まっています。
多くのサラリーマンが色んな副業を始めていて、自分のビジネスを始める方や、副業OKな他の企業に勤めたりアルバイトをする方、インターネットの仕組みを使って儲ける方もいます。
実際、私も2018年に入ってから本格的に副業(小さい副業は前からやっていましたが)を始め、収益を上げ始めました。
一方で、多くの方は、
- 会社が副業OKになったが何をしていいかわからない
- 今の仕事を続けながらキャリアと収入を上げたい
- 実態として、みんなはどんな副業をやっているの?
という方がほとんどではないでしょうか?
そこで、この記事では、現時点での副業の実態や、副業の種類、オススメの副業を紹介しながら、副業を成功させるためのポイントを考えたいと思います。
さっそくオススメの副業だけ知りたいよ、という方は、3.サラリーマンにオススメの副業からご覧ください。
では、いきましょう!
サラリーマン副業の実態
そもそも副業がこれまで盛り上がっているのは、政府が「働き方改革」を掲げ、副業や複業(同時に複数の事業を営むこと)、兼業などを国民の多様な働き方の一環として推奨するような動きをしていることに端を発します。厚生労働省が就業規則のモデルにも、副業・兼業についての項目が追加され、日経新聞では「大副業時代の幕開け」などと報じてましたね。
副業推進の背景にあるのは、日本という国の生産性の低さです。バブル期以降の30年、長引く不況の中で政府として伸びないGDPの改善をしたいわけです。そのために、一人当たりの生産性を上げるべく、こういった動きが出ているわけです。
副業に対する企業の考え方
この流れの中で、企業側の反応はどうでしょうか?
実質30%前後が副業容認しているという状況と言えるかと思います。懸念が解消されれば、70%近くの企業が副業を認めていくのではないでしょうか。
また、その副業を容認/禁止している理由は場合はどういったところにあるのでしょうか?
このように、副業を容認している場合は【副業を禁止する理由がない】から主な理由で、逆に副業を禁止してる場合は主に、企業側の管理上のリスクなど要因のようです。
この2つのグラフを見る限り、労働管理上の問題(法律や実際の管理方法)が整えば、全体としては副業が容認されていくということが読み取れます。
余談ですが、副業禁止の最上位である【社員の長時間労働や過重労働の助長】という意見は、詭弁だと思います。サラリーマンのことを気遣っているように見えますが、ちょっと副業をしたくらいで過重労働になるような状況を勤務体系ですと宣言しているようなものです。こう言うような企業は、子だくさんで家事が大変な社員に対して「過重になるので子どもは○人までにしましょう」と言ったりするのでしょうか。
サラリーマンはどれくらい副業しているか
さて、まだ副業を認めている日本の企業が少ない中で、実態はどうなのか?「みんな」はどう思っているのか?気になりますよね。
サラリーマンに対して行った調査結果があるので、ご紹介します。
副業に対して多くのサラリーマンが興味持ち、勤め先の会社に依存せず自分で収入源を確保しようと動き出そうとしている一方で、実際に副業を経験したことがある方は3割程度(案外いますね)ということがわかります。
また、サラリーマン副業の中身や収入についての実態をみてみましょう。
約半数以上がアルバイト(つまり時間の切り売り)として副業を行っており、副業を通じての収入はほぼ90%の方が10万円未満という結果。
サラリーマンの副業の実態は、「副業したい意思は非常に高いが行動に移れていない」また「副業はしているが、大きく稼いでいる方は一部」ということのようです。
サラリーマンが副業をして大きく稼ぐのはやはり難しいのでしょうか?
私はそうは思いません。うまく組み合わせれば、サラリーマンでも10万円以上の副業収入を簡単に得られると考えています。
次からサラリーマンにオススメの副業を紹介していきたいと思います。
サラリーマン副業の種類
まずは、サラリーマンにオススメの副業を種類分けしたいと思います。
なぜ分類するかというと、一口に副業といっても、いくつかの種類に分かれ、目的や環境に応じてオススメすべき内容が異なると考えているからです。
副業の種類は概ね、以下の3つに分かれると考えています。自分に合いそうだなとか、やってみたいなと思うものをご覧ください。
■シェアビジネス型副業
手元の資産を活用するもの。土地活用などもこれに含みます。該当する資産をお持ちの方にオススメです。
メリット :労力がかからない、不労所得になる
デメリット:能動的に稼げない、大きく稼げない
■ 空き時間活用型副業
やったことがそのまま対価としてももらえるもの。アルバイトみたいなものです。時間に余裕がある方にオススメです。
メリット :すぐに収入につながる、気軽にできる
デメリット:時間の切り売りで、単価も安い
■ビジネス型副業
自身でビジネスをつくるパターン。「サラリーマン」という枠を抜け出したい方にオススメです。
メリット :当たると収益が大きい
デメリット:時間を要する、確実性が低い
株やFXのトレードなど金融取引については副業とはカウントしません。私の中ではそれは投資でしかなく、副業(事業)ではないと考えています。
いずれのタイプの副業を選択すべきかは、自身の能力やキャリアプラン、時間の有無など環境によって判断が変わります。
ビジネス型の副業が最も立派で儲かりそうですが、ご自身にあった副業を選ぶべきだと考えています。
サラリーマンにオススメの副業
副業の種類分けをしたところで、現サラリーマンの私がやったことがある/やっているオススメ副業をご紹介したいと思います。
シェアビジネス型副業
自身がすでに持っている資産を有効活用して収入を得る方法です。いわゆるシェアリングエコノミーを活用した副業です。
新たな初期投資も労力も最小限で済む(もしくは必要ない)ので、時間のないサラリーマンにも大変オススメです。該当する資産があれば必ず実施しておきたいところです。
■民泊
自宅含め、宿泊できる場所をシェアして対価を得る方法です。
法規制が入り、日本国内では登録が必要になり少しハードルが上がりましたが、逆にいうとライバルが少ないのでオススメです。
利用するべきサービスはやはり、Airbnbでしょう。
■貸し会議室
民泊と違い、イベントや貸し会議室などの目的で貸し出すのは事業者ではなくとも可能です。
「スペースマーケット」「Sheeps」などのサービス提供しています。特に空室をお持ちの方だけでなく、収益が見込まれる空室を又貸しして儲けている方もいます。
オススメは会員数が多い「スペースマーケット」です。
■個人間カーシェア
使っていない車をシェアして対価を得る方法です。
DeNA「Anyca(エニカ)」とdocomo「dカーシェア」がサービス展開しています。車をお持ちの方にはオススメです。
私は自分の車をトップブランドの「Anyca(エニカ)」と「dカーシェア」で、月2~3万円ほど定常的に稼いでいます。
■駐車場シェアリング
空いている駐車場をシェアして対価を得る方法です。
「特P」や「akippa」「軒先パーキング」などのサービスがあります。賃貸スペースでも所有者の許可が得られれば、貸し出すことは可能です。
この中だと、一番サービス提供事業者の手数料が安い「特P」が、オススメです。
■ロッカー
都心に少ないコインロッカーの代わりに、空きスペースを貸し出す方法です。
「ecbo cloak」では、店舗をお持ちの方であれば、預かる費用をもらうこともできますし、店舗へのスムーズな集客を図ることもできます。
サラリーマン向けではありませんが、繁華街や駅の近くに店舗をお持ちの兼業サラリーマンの方には「ecbo cloak」はオススメです。
また、鍵の受け渡しを自動化できる「KEY STATION」のようなサービスもありますので、シェアビジネスはどんどん加速していくと考えられます。
シェアビジネス型副業のポイント
シェアビジネス型の副業は、所有物が収入を生んでいるわけなので、自分はほぼ稼働せずに収入が得られます。該当する資産をお持ちであれば、この種類の副業には必ず取り掛かるべきでしょう。車や土地があれば、月5万円くらいの収入になるのではないでしょうか。
参考記事
空き時間活用型副業
本業の仕事のスキマ時間を狙って、短期的に収入を得る方法です。
自分だけで完結するものと、コミュニケーションが必要なものがあります。
仕事相手がいないもの
■アンケートモニター
「マクロミル」のような専用サイトから紹介されるアンケートに回答してポイントを獲得し、そのポイントを現金やamazonギフト券に交換することができます。パソコンやスマホがあればどこでも作業できるので、完全に数分程度のスキマ時間でお小遣い稼ぎができます。
副業としてのハードルは非常に低い一方で、毎日いくつかのアンケートに答えても、数千円/月くらいしか稼げないことが多いので、本当にヒマなときの暇つぶしにオススメです。
■覆面モニター
飲食店をはじめとした色んな店舗に実際にお客として行き、そのサービス内容をチェックして委託元にレポートする副業です。
たとえばレストランの調査の場合、そこで飲食した料金の何十パーセントかが報酬として戻ってくるので、「クーポンよりお得な覆面モニターとして食事できる」と考えると気楽です。一方で店舗での料金自体は支払うわけなので、「稼げる」というよりおトクにサービスを受けたい方にオススメです。
■治験参加
治験は、新薬開発のために製薬会社が行ったり、学術研究のために研究機関が行う、臨床試験のことです。
治験に参加することで、被験者は医療機関で新薬投与などによる身体の変化を調べられます。その対価として報酬をもらうことができます。社会貢献度の高いアルバイトで副収入を得られるわけですから、意義のある副業といえます。
報酬は高額であることが多いですが、拘束時間が長い(宿泊が伴うことも)ため、サラリーマンであれば休日で日程が会えば参加することをオススメします。
仕事相手がいるもの
■データ入力/記事作成の代行
委託元の資料やデータの内容をワードやエクセルなどに入力したり、webメディアの記事を書くことで報酬を得る副業です。パソコンのタイピングができれば誰でもでき、時間的拘束があまりないため、敷居は低い副業です。
また、データ入力も記事作成も、データ量や書いた文字数に応じてそのまま報酬となる(1文字あたり0.5~1.5円程度)単純労働の副業ですが、書くスピードによって確実に収入が上げられます。また、記事作成については、書いた記事の評価が高ければ委託元が単価を上げてくれる例も多いので、記事作成能力が高ければ報酬が高額になることもできるようになります。
作業系の副業ですから報酬単価自体は高くありませんが、タイピングが速ければ効率の良い副業となります。文才のある方にはなおオススメできます。
こういった副業のマッチングを多く紹介している事業者として、「CrowdWorks(クラウドワークス)」や「ランサーズ」が知られています。
■タイムチケット
【タイムチケット】とは、30分単位で時間の売買ができるサービスです。
大学生からサラリーマン、主婦など誰でも気軽に時間を30分から売買できます。会員数は10万人を越え、すでに販売チケット枚数は3万枚以上となっているようです。単価が1,500円~300,000円と幅広く、チケット販売側が持っている知識に応じた値付けができます。
単純労働でもいいですし、以下で紹介する「プロの副業」のような高付加価値の仕事も販売できるので、個人の裁量でかけられる時間や内容をコントロールできるので、融通が利きやすいのが特徴です。
■Uber Eats
あの宅配サービス「Uber Eats」の配達を行う、「Uber Eats 配達パートナープログラム」です。
朝だけ、夜だけ、土日のみなど、好きな時間に配達ドライバーとして働くことができるので、Uberは本業の邪魔にはなりづらいので、副業としては最適です。
好きな時間にボーナスタイムのようなものがあったりするので、タイミングによっては高収入になることが見込まれます。
自転車、原付バイク、軽貨物車両で配達パートナーとして登録することができます。 配達中はあなた一人の時間。
空き時間を有効に活用できます。学生や主婦の方も大歓迎です。
■プロの副業
「プロの副業」とは、プロ人材の為の本業を活かした副業紹介サービスです。
つまり、本業としてやっている仕事の知識や経験を副業として活かせる案件を紹介してくれるというわけです。
まったく異業種のものを副業にするわけではなく、今持っている知識をそのまま使えるわけですから、空き時間活用型の副業の中では報酬が高く効率も良いです。
手軽さはありませんが、まとまった収入が欲しい方や高効率で稼ぎたい方にオススメです。専門性が高い職種の方ほど高単価になりやすいので、よりオススメ度は増します。私自身も専門職ではないにもかかわらず、月20万円ほどの収入を得ています。
空き時間活用型副業のポイント
この種類の副業は、気軽に手を出せる副業という点でサラリーマンにもとっつきやすいです。
いずれも登録は無料ですので、それぞれ登録しておき、どういった案件があるのか見てみましょう。
特に「プロの副業」については、副業OKのサラリーマンこそ報酬が高くなるので、案件をよく見てチャレンジすることをオススメします。
参考記事
評判の「プロの副業」たった3時間×週2日勤務で月30万円稼ぐ方法
サラリーマンとしての知識と経験がお金になります。私は20万円ほどの収入を得ています。
ビジネス型副業
■せどり/輸入
いわゆる「転売ビジネス」です。人気のある商品を安く仕入れて、メルカリやヤフオク、フリーマーケットなどで高く売ることで利益を得る方法です。
商品を購入するための資金が必要ですが、初期投資もかかりません。その商品にについての相場を理解していれば、高い確率で儲けることができます。特に、海外では安く国内で高く取引されている商品を見極めることができ、ほぼ専売化のような形にできれば、さらに大きな利益にできると思います。
売れる商品への情報収集力が高ければ、継続的に収入を得られる副業としてオススメできます。
■オンラインコンテンツ販売
自分独自の知識やノウハウを、電子書籍や動画コンテンツにしてインターネット上で販売する副業です。
特に専門的な職業に就いている方は、それをコンテンツ化して販売するわけですから、副業用の知識がほとんど要らずに利益を上げられる可能性があるので、今後注目されていくでしょう。すでにそういった知識をお持ちの方にはオススメです。
ただし、前述した「プロの副業」と異なり、インターネット上には多くの情報コンテンツがあるため、利益を上げるには、できる限り独自性を盛ったコンテンツを提供し、マーケティング能力や注目を集める力が必要になります。
■アフィリエイト
自分のwebサイトで商品を紹介し、それを見た人が商品を購入した場合に報酬をもらえる仕組みです。
うまくサイトを運営し、月何百万円も報酬を得ている人はたくさんいますが、かなりの時間と工夫が必要かつ努力が求められます。また、高額の報酬が得られるようになるかどうかは不確定であり、難易度が高い副業といえるでしょう。気軽な気持ちではオススメできません。
ビジネス型副業のポイント
ビジネス型副業はほぼ、在庫リスクがあったり、独自の知識を必要としたりする点で、難易度の高い副業といえます(要らないものをメルカリで売却するのは別です。)
いずれも、副業というよりは事業に近いですので、成功したときに得られる報酬は大きいですが、相当の時間を費やすこと、および費やしても稼げない可能性を覚悟しておく必要があります。
サラリーマンが副業を成功させる秘訣
最後に、副業を成功させるポイントを記載したいと思います。
政府主導で副業を推進している昨今、副業をするサラリーマンは今後増えていくでしょう。しかし、目的が不明確であったり、自分自身の時間をコントロールできないようでは、元も子もありません。バランスを考えて計画的に取り組むべきです。副業を始める前に、以下の点を確認してください。
副業をする目的を明らかにする
今回記載しただけでも多くの副業がありますが、まずは自分が何のために副業をするのかを明確にしておく必要があります。
副業を始める方の多くが収入の増加を目的としていますが、副業によってスキルを得ることも目的としてアリです。目的を見つめた結果、それは転職の方がよいとなるかもしれません。見失わないようにしましょう。
副業計画を立てる
前述してきたように、副業には、視点の長短や報酬単価が内容によってかなり異なります。
本業を持っている身としては、副業には時間的効率、報酬的な効率、得られるスキルを加味した上で選択する必要があると思います。
無計画に、「お金になるなら何でもいいや」と考えていると、頑張っているわりに報われない事態に陥ります。
本業をおろそかにしない
大前提として、「副業」として位置づけるのであれば、本業と副業とのバランスを考えなければいけません。
あくまで収入のメインは本業(サラリーマン)であり、雇用保険や厚生年金などの多くのメリットを受けているわけですから、副業に時間をとられるすぎるのはその状況を危うくします。
サラリーマンにオススメの副業 まとめ
副業について、企業側/サラリーマン側の実態と、オススメしたい代表的な副業について紹介してきました。
私自身、今回記載した副業の多くを試していますが、結論、各タイプの副業を持っておくのが良いと考えます。しかし、各タイプについては選定基準を設けるべきです。
ココがポイント
空き時間活用型:時間帯効率が悪いものはやらない
シェアビジネス型 :持てる資産はすべて活用するべき
ビジネス型 :相当の時間的余裕があるならやる
私はこのように決めています。
むやみに金額の多寡だけで副業の内容を決めるのではなく、どれが今の自分に適しているのかを見極めて判断するようにしましょう。
なお、「より多く稼ぐ」という意味では、転職によって収入を上げる方が人によっては効果が大きいでしょう。もし転職の効果が大きいのであれば、「BIZREACH(ビズリーチ)」をオススメします。
スカウトをくれたエージェントと懇意にしておけば、自身の状況に応じた転職先を都度紹介してもらえるからです。
▼オススメの転職エージェント▼
BIZREACH(ビズリーチ)に登録する(無料)
また、普通のサラリーマンでもとっつきやすい副業として「シェアビジネス」があります。自分の時間を犠牲にせず初期投資も必要なく、収入を増やすことができます。がんばれば月10万円は稼げると思います。
「シェアビジネス」記事
私の副業の選び方など書いてあります。合わせてどうぞ。私は月20万円ほど稼いでいます。